明るさについて(採光性)
- スカイトップライトから採れる照度はどれくらい?
- 快晴時にはまったく問題はありませんが、通常作業を行うためには最低照度のときにどれだけ光をとれるかが重要となります。そこで天候が曇りのときの照度15,000ルクスを基準として、室内に300〜500ルクスの光を採り込むことができる仕組みとなっています。(JIS Z 9125:2007)
- 直射光が入って眩しくないですか?
- 一般によく出まわっているトップライトは、網入板ガラスのみのため、光の拡散がなく眩しさを感じますが、スカイトップライトは、採光板にSPシート(拡散板)を併用することにより光の拡散効果が得られ直射光を感じません。
- 建物全体に均等な光が確保できますか?
- スカイトップライトは、採光板にSPシート(拡散板)を併用することにより、光の拡散効果がえられるため、照度の差が少なくなるとともに、配置を検討することで建物全体に均等な光を確保できます。(均斉度)
- 配置の検討ってどのようにするのですか?
- スカイトップライト(天窓)用に開発した昼光照明シミュレーション技術の確立により事前に設置後の室内照度がシミュレーション可能、最適な天窓の配置設計でご要望の明るさを提供することができます。
「昼光照明シミュレーション」技術は静岡県工業技術研究所、九州大学大学院と共同研究によって開発しました。(特許出願中)
詳しくはLデザイン導入手順をご覧下さい。
暑さ、日焼けについて(機能性)
- 天窓(トップライト)の下に行くと、ものすごく暑いんだけど?
- スカイトップライトは採光板にSPシート(拡散板)を併用することで太陽の光を拡散させ、暑さの原因となる直射光を防いでいます。
- 天窓(トップライト)がない時より冷房費が多くなりませんか?
- 上記の通り暑さの原因となる太陽の直射光を防ぐため室内温度の上昇を軽減させますので空調負荷にはなりません。
- 紫外線で日焼けはするの?
- 人体に悪影響をおよぼすとともに物を劣化させてしまうなど、有害な光の紫外線を、スカイトップライトは採光板にSPシート(拡散板)を併用することでほぼ100%カットするので、紫外線の影響はありません。
- スカイトップライ卜は天候や時間帯によって太陽の光を照明代替にして室内の明るさを均ーに保ちます。そのため無駄な電気を使わずに昼間の電気使用量を削減できる太陽光照明装置としての採用が可能になりました。
詳しくは、スカイトップライトL-designをご覧ください。
雨漏れ・結露について(防水性)
- 雨漏れ対策は大丈夫?
- ガラスジョイントを接続しているシールは、太陽光により劣化し切れてしまいますが、そこから落ちる水をジョイント部分の支持フレームで受取り両サイドの内樋へと流します。内樋はロール成型機により1本で作られたエンドレス加工のため接続面がなく、漏れることなく屋根の端部へと雨水を流します。また、SPシート(拡散板)を支えるガスケットもエンドレス加工の完全なシールループで浸み込んだ水が流れるような構造となっているため漏れることはありません。侵入してきた水を外部へ出す排水経路を完全に確保しました。スカイトップライトは、シーリングに頼ることはしていません。(防水10年保証制度もあります。)
- 結露して水滴が落ちてくることはないの?
- 結露は、室内の温湿度条件により室内側の部材表面温度が低い場合に起こります。スカイトップライトは網入板ガラスにSPシート(拡散板)を併用することで、表面温度の低下を防ぎ、ほぼ100%防止することができます。
建築基準法について
- スカイトップライトは建築基準法の防火性能を満たしているの?
- 支持フレーム、ガラス等は不燃物ですので問題ありません。さらにガスケットと網入板ガラスの一体構造により建築基準法第2条第9号の2の口における防火設備構造の認定を受けております。(認定番号EB-9469)
- SPシート(拡散板)を併用しても、採光に有効な面積の計算で採光補正係数3.0を使えるの?
- スカイトップライトは建築基準法施行令第20条2号に規定されている天窓であり、充分な採光性能を有しております。よって、採光補正係数3.0を計算に使用できます。
強度について
- 台風の強風下でも安心?
- スカイトッフライトの強度は強度試験等で、実証済みですが、トッフライトを取り付けることで開口部の折板には1.5~2.0倍の力が作用するため、折板の板厚、鉄骨小梁のピッチを確認する必要があります。また、メーカーカタログ許容スパンの1.5分の1~2分の1の小梁スパンにすることで強度を確保しています。
- ガラスが割れた場合の安全対策は?
- 不可抗力や自然災害によりガラスが割れた場合、屋内ヘ落下することが考えられますが、スカイトップライ卜はガラス下部にSPシー卜(拡散板)を入れてあり、落下することはありません。ただし、工事中の作業員や竣工後にメンテナンス要員がやむを得ず、トップライ卜周辺に立ち入る場合には十分注意するよう周知徹底願います。
(キャットウォーク等の安全通路をご検討願います。) - 積雪地でも耐久性に問題ない?
- 積雪地帯の場合は、冬期の積雪量に応じた施工を施すことにより問題を解消します。この場合トッフライト支持フレームのピッチを細かくすることにより、積雪荷重ヘ対応します。
(ガラス強度の検討が必要です。) - 熱でガラスが割れることはあるの?
- ガラスのエッジ部分と中央部分の温度差ができることによって熱割れを起こします。スカイトップライトはガスケット工法を用いているのでガラスエッジと中央部分の温度差ができにくい構造となっています。
リフォーム・施工・メンテナンスについて(施工性)
- リフォームでも取り付けできるの?
- スカイトップライトは、既設の折板を切断するだけでカンタンに既設の屋根にも取り付けができます。トップライトを支える鉄骨下地が必要ないために火花を散5す溶接作業が発生しません。危険物などを扱う工場でも問題ありません
- 現在稼働中の工場でも作業を止めないで取り付けることはできるの?
-
スカイトップライトは、全ての作業を屋根の上から行うことができます。
室内側に足場等を組む必要が無いため、通常業務を妨げることなく施工することができます。
(建物用途によっては安全のため内部養生の必要があります。) - どの形状の折板にも取り付けることはできるの?
- 折板ではボルト式、馳式、嵌合式折板、二重折板など、あらゆる形状、メーカーの製品に対応することができます。また、開口幅は屋根材の働き幅により決まりますが、最大1,200までは可能です。
(一部の形状で取り付けできないものがありますので、あらかじめご相談願います。) - 吊折板にも取り付けることはできる?
- 用折板でも問題はありません。スカイトップライトは鉄骨下地を必要としないため、鉄骨と折板が逆の場合でも簡単に施工することが可能です。
- R屋根にも取り付けることはできるの?
- 極端なR屋根の場合を除き、曲率半径30メートル以上の屋根なら取り付けは可能です。また30メートル以下の場合でも曲率半径x360分の1の間隔でガラス加工することにより、対応することができます。
- ガラスが割れてしまった場合でも取替えは簡単にできるの?
- ガラスを固定しているガスケットは、ジッパーと呼ばれる部分を少し切って持ち上げることにより取り外しが可能なため、中間のガラスが割れてしまった場合でも簡単に取り替えることができます。ジッパーは切断しても雨漏れには関係ない部分ですので、雨漏れの原因にはなりません。
- 作業ラインの変更等で取り付け位置が変わってしまった場合は?
- スカイトップライトは鉄骨下地が不要なため、取り付け位置が変更になっても問題ありません。現場管理者にもお手聞を取らせす、すぐに対応できます。
- ルーファンをトップライトの中間に取り付けたいのですが?
- ルーファンの径が650以内なら取り付け可能です。
(ご計画の際にはあらかじめご相談願います。) - スカイトップライトはリサイクルできますか?
- 取り付け後の移転・移動・移設は可能です。ただし、現サイズもしくはそれ以下の寸法の場合であることが条件です。また、主要部材は鋼板・ステンレス鋼板・ガラス・鋼材でできており、再生利用も可能です。